Quantcast
Channel: 鈴木亮平 オフィシャルブログ 「Neutral」 Powered by Ameba
Viewing all 998 articles
Browse latest View live

美しい島(西郷どんこぼれ話19)

$
0
0
今週も観ていただきありがとうございました。


一夜明けまして、鈴木亮平です。


いかがでしたでしょうか。


1859年、吉之助二度目の結婚。


運命の人・愛加那さん。


菊池源吾31才の時でした。


ここから西郷どんの、人生で最も幸せであっただろう時期が始まります。


ちなみに、


今回描かれた代官所破りのエピソードは、奄美の歴史を綴った「大奄美史」という歴史書に書かれた逸話が元になっているそうです。


西郷さんは、黒糖隠匿の嫌疑をかけて島人たちを勾留していた薩摩の代官を声高に叱りつけ、彼らを解放したといいます。


また、不正を侵して島人を苦しめていた別の役人を殴りつけ、態度を改めさせたという逸話も書かれています。


どこにいても、いくつになっても変わらない吉之助の正義感や真っ直ぐさがあらわれているエピソードですね。


そんな今回は、二人の結婚記念ということで、島での写真をたくさん紹介していきたいと思います。

沖永良部島にて、地元のエキストラの方々と。


子供の頃からやられているというだけあって、サトウキビの扱いがめちゃくちゃ上手でした。


キビと鎌を持つと、手が勝手に動いてしまうそうです。

木場伝内役の谷田歩さんと。


そう、『トロイ戦争は起こらない』のオデュッセウスです。 ギリシャ軍とトロイ軍の大将同士。


せっかくなのでこんな写真も↓
「いよいよ本当の戦いだ…」


分かる人は分かってくだされ。


そしてこちらは去年、クランクイン前に、奄美大島に下見に来たときのもの↓
西郷さんも見たであろう、島の大自然と触れ合う勉強です。遊んでるわけじゃありません。


こちらは愛加那さんと西郷さんが暮らした町、龍郷町の郵便局↓

西郷さんだけ晩年のお姿ですが、何しろ写真が残っていませんから、仕方ありませんね(笑)


そして!


今年のロケで訪れた際には、ザトウクジラも見れました!

あくまでも勉強ですからね。


遊んでるわけじゃありません。



てへぺろ。



いやーしかし奄美大島は、本当に美しく、不思議な魅力がある島でした。


同じ島でも、沖縄とはまた、全く違うんです。


山地に広がる濃厚な原生林の影と、目の覚めるような海の明るさのコントラスト。


クロウサギを始め、ここにしかいない生き物たち。


とてもミステリアスで心奪われます。


まさに田中一村の絵画のままの世界がありました。
 

吉之助でなくても「もうこの島で生きる!」と思ってしまう魅力に溢れていました。


こう書いている今も、奄美に心惹かれ、後ろ髪を引かれている自分がいます。


そのへんも、自分と吉之助がリンクする感覚。あの島での日々が与えてくれたものに違いありません。


来週の『西郷どん』は、「一方その頃薩摩では」というお話。正助どんの出世と活躍が描かれます。


奄美ののほほんとした吉之助たちとのギャップも楽しんでいただけるかと。


お楽しみに!


きばれ正助どん!!

遅咲き派(西郷どんこぼれ話20)

$
0
0

こんばんは、今夜も『西郷どん』観ていただきありがとうございました。


いかがでしたでしょうか。



鈴木亮平です。



今週は正助どんの出世が描かれました。



吉之助も、斉彬様に見出され初めて江戸に出たのが26才と幕末の志士の中では比較的遅咲きですが、正助も若い頃は謹慎させられ、久光に見出されたこの時にはすでに29才。



遅咲き派ですね。



そう考えると、お二人のここからの人生後半の怒涛の展開は、ご本人たちにとってもすごいスピードで過ぎていった日々だったことでしょう。



なんて想像してみたり。



ちなみに、この頃の吉之助と愛加那夫妻は、本当にラブラブだったそうです。



なんと客人の前でも愛加那さんを膝に乗せて、周りを赤面させるほどだったとか。



情に厚い性格とはいえ、西郷さんも厳しい郷中教育を受けてきた薩摩武士。

 


彼をここまでのろけさせたのは、愛加那さんへの大きな愛だったのか、

 


奄美大島の大自然か、

 


何も為せなかった自分への諦めか、



はたまた元々そういうチャーミングなお人であったのかもしれません。



侍も人間ですね。



なんて色々と想像できるのも役者の楽しみの一つであります。



次週の西郷どんは、第21回 「別れの唄」



これはもう、何も言えない。

 

 

何卒、観てくいやんせ。

 

 

では。

 

 

おやすみなさい。


菊池源吾@釣り中

(西郷どんこぼれ話21)

$
0
0
今夜も『西郷どん』観てくださってありがとうございました。


第21回『別れの唄』


いかがでしたでしょうか?


「汝が先々  果報な事あらち給れ」


あなたのこれからに、良いことがありますように。


見送っていく愛加那と、去っていく吉之助が送りあった、精一杯の愛の言葉であったと思います。


もし仮に、


藩に懇願し、


吉之助があのまま奄美大島に居続けることができたらどうなっていただろう。


撮影中はそんなことを考えました。


幸せの尺度は人それぞれ。時代によってもそれぞれですが、ひょっとすると最も穏やかで幸せな人生を生きられたのかもしれませんね。


絶望から生き返り、幸せを見つけた奄美大島時代。

そんな吉之助も、来週からは一気に幕末の渦に巻き込まれていきます。


だがしかし、


実はまだまだ「島編」は終わっておりません。


ネタバレはあんまり出来ないですが、まだまだたくさん島の美しい景色も、愛加那さんも出てきますんで、来週からもお楽しみに。そこが、西郷さんの人生の不可思議で面白いところです。


それでは、


今日もありがとう。


チェスト。


これからも気張りもす。


最後に、今も奄美大島に伝わる、西郷吉之助と大久保一蔵の貴重な古写真を。


ぽいでしょ?(笑)


おやすみなさい。

『羊と鋼の森』本日公開!

$
0
0
こんばんは、鈴木亮平です。


本日は映画『羊と鋼の森』の初日舞台挨拶に行ってきました!


登壇者みんなで記念写真。


本当に、素敵な映画になりました。


北の大地で成長していく若きピアノ調律師の物語。


この映画の、情景や、セリフや、音。


きっと今どんな状況にいる方にでも、体の芯に優しく刺さり、残り続ける素敵な何かを見つけていただけるはずです。



あとですね、この映画はパンフレットもとっても素敵な作りになってるんです。



僕も、


「少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている人間」


になりたい。


ああ、


やっぱり映画っていいなぁ。


それでは劇場でお会いしましょう。


したっけね。

主演の山﨑賢人くんと

薩摩ジョーク(西郷どんこぼれ話22)

$
0
0
こんばんは。


また名前が変わりました。


大島三右衛門こと、菊池源吾こと、西郷吉之助こと、


鈴木亮平です。


今宵の『西郷どん』


いかがでしたでしょうか?


ちなみにこの「大島三右衛門」という新しい名前。


「大島に三年いたから」って…こんなに単純すぎる名前、誰かが皮肉を込めて吉之助に名乗らせでもしたのかと思っていたのです。


しかし時代考証の先生に電話して調べてもらったところ、


「どうやら自分でつけたっぽい」


との結果でした。


すごいセンスですね(笑)


当時は皆がこんなに軽い感じで名前をつけていたのか、それとも冗談好きだったという西郷さんなりの渾身の薩摩ジョークだったのか。


どうなんでしょう?もし知っている方がいらっしゃったら教えて下さい。



そして!


いよいよ今週から錦戸亮くん演じる西郷信吾が登場しましたね。まさかドラマの中で初めて「西郷どん」というセリフを口にするのが、この人だったとは(笑)


今はやっせんぼな弟ですが、この西郷信吾という人物、これから明治にかけてかなり重要な役割を担っていくことになりますのでお楽しみに。


今日は、そんな信吾の子供時代の写真を載せておきますね。

右から子供時代の西郷信吾(斎藤汰鷹くん)、西郷安(佐藤心美ちゃん)、西郷鷹(渡来るひかちゃん)


信吾、なんちゅう顔してんねん(笑)



というわけで、


来週の西郷どんは『寺田屋騒動』


幕末史に残る薩摩藩の悲劇が描かれます。


僕としては涙無しには観られない回になりそうです。

寺田屋前で、有馬さぁ、新八どんと。


何卒、観ていただきたい。


来週もよろしくの。


ほいなら!

追悼・有馬新七(西郷どんこぼれ話23)

$
0
0
皆さん、覚えていますでしょうか。


『西郷どん』第一話の最後。城山に佇む子供7名の、それぞれの将来の写真や明治政府での肩書が紹介されました。


しかし、そのうち2名は紹介されませんでした。


新しい時代を見ることなく散っていってしまったからです。


そのうちの一人が、今回描かれた有馬新七さぁでした。(もう一人も今後大切に描かれていきますので待っていてくださいね)


そんな今日は、あまりにも悲しい回だったので


『追悼・有馬新七』として、


有馬さぁこと増田修一朗くんのオフショットを2枚載せておきますね。


まずは


【モニターを見ながらお菓子を頬張る有馬さぁ】
呑気だね。


続きましてなぜか


【お虎内閣発足】

なぜこんなテーマで撮ったかは忘れました。



そして吉之助はといえば、


いよいよ幕末の表舞台に登場か!


という所でまた島送りになってしまいました。


なかなかの強情っぷり、突っ走り屋さんぷりを発揮しております。



史実によりますと、


西郷さんが奄美大島から鹿児島に戻ったのが2月18日


そして久光公の命で捕縛され、船で鹿児島に送り返されたのが4月10日


なんとわずか2ヶ月も経たぬうちに、再び島送りに。


き、吉之助さぁ。あなたは本当に興味深い人生を歩んでいらっしゃる!



というわけで来週は、再び「島」へ。


明治維新前夜、


いまだ何も成し遂げぬ遅咲きの大人物・西郷隆盛公にはまだまだ試練が待ち構えています。


最愛の愛加那たちとも再会することになります。


お楽しみに。


では、今宵はここらで良かろかい。


気張っど!


チェストっ


友よ

オキノエラブ(西郷どんこぼれ話24)

$
0
0
こんばんは。


『西郷どん』初めてのキスシーンは、まさかの石橋蓮司さんとでした。


鈴木亮平です。


それにしても、家族と再会をした直後の別れとは。  西郷さんの人生は本当に劇的ですね。


そして、今回「地の果て」として描かれた最果ての島…


沖永良部島(おきのえらぶじま)


今はもちろん鹿児島空港から気軽に飛行機で行けるのですが、この島がまたとっても素敵な島なのです。


まずは、到着したその日にパイロットさんがくれた素敵な言葉。



愛を感じますね。


おきのえLOVE。



そして実は、


今回沖永良部島では、奄美編と沖永良部編の両方を同時に撮影しておりました。


なので、奄美編で出てきた美しい風景の多くは、実は沖永良部島の風景だったりするのです。

菊池源吾さん登場の海も

みんなに島唄で見送られた海岸も


とぅまどんとキビ刈りをしたさとうきび畑も

実はみんな沖永良部島なのです。


この他にも沖永良部島の魅力は、去年一人旅で訪れた際にブログに書きましたので、お時間ありましたら是非こちらも読んでみてください。



そしてこれが、去年沖永良部島で知り合った友人が、犬の散歩ついでに送ってきてくれた動画です↓
綺麗なところでしょ?


ちなみにこの牢は今は別の場所に移転されているそうです。


この牢の中で衰弱し、またもや九死に一生を得た西郷どん。


天に啓示を受け、また人に助けられた西郷どん。


来週からは、どんな経験をしていくのでしょうか。


来週もまた、観てくいやんせ。

長女菊草と

島編完結(西郷どんこぼれ話25)

$
0
0
昨晩も『西郷どん』観ていただきありがとうございました。


『西郷どん』島編、これにて完結でございます。ん

「土持どん」こと斎藤嘉樹くんと


沖永良部島での西郷さんは、始めこそ野ざらしの牢屋で地獄のような日々だったものの、その後は土持どんたちのお陰で、鍵もない牢の中で快適な時間を過ごしていたようです。鍵のない牢屋って、すごいですよね(笑) 


沖永良部島の伝承によると、人目のない時には外に出て散歩したり、お酒を飲むことも許されていたんだとか。(下戸だった、この頃は足が萎えて歩けなかった、という説もあります)


西郷さんにとっては、歴史の表舞台へ飛び出す前の、最後の穏やかな時間であったことでしょう。


そして今回、ナポレオンの話が出てきましたが、あの「那波列翁伝」は、実は西郷家に今も伝わる資料の中に残っているそうで、実際に西郷さんはナポレオン信奉者だったと言われています。


他にジョージ・ワシントンの伝記なんかも読み、影響を受けていたんですって。


昔の人と言えども、この時期には皆ものすごく外国のことを勉強していたんですねー。


それにしても、


大英帝国と戦争をするぞと決めた薩摩藩、いや大久保一蔵、すごい気迫でした。


たった一つの藩で、世界史上最大の帝国と戦争をするなんて。


しかも負けずに追い返してしまうなんて!


今後、長州藩(山口県)も外国と戦争をするのですが、この無謀とも思える外国との戦争を経験した2つの藩が、明治維新を起こす中心となっていくのです。


何がどう転ぶか、歴史は本当にわ分かりませんねー。


さて、


次からはいよいよ「革命編」


お待ちかねのあの人も、あの人も出てきます!


が、その前に来週は本編を一週お休みして、特別番組があります。


そちらも楽しんでくださいね!


それでは。


今日も一日気張りもんそ。


チェスト、西郷吉之助でした。

思い出の地、沖永良部島にて



【追伸】

今夜20時10分から放送の


『Qさま!!   鈴木亮平が熱く解説! 歴史のプロが選んだ日本のスゴい世界遺産ベスト20から出題SP』


に出演しております。大好きな世界遺産について今年も語らせていただきました。


西郷どんの撮影の合間の、リフレッシュできた一時でした。


大変面白くなっていると思いますので、是非!

西郷どんクイズ(西郷どんこぼれ話26)

$
0
0
こんばんは


「ぐんぷやくけんしょはんおうせつがかり」のお役目をいただきました。


西郷吉之助こと、鈴木亮平です。


この役職、実はすごい役職なのですが、それはまた来週詳しく語られますので待っていてくださいね。


さて、第26回「西郷、京へ」


いかがでしたでしょうか?


島にいるうちにさらに噂が一人歩きしてしまった吉之助ですが、いよいよこの遅咲きの苦労人が幕末動乱の中心へ飛び込みます。


糸どんとも、久しぶりの再会を果たしましたね。


さぁ今日は、


「吉之助が京に戻ってきた記念」としまして、一つ西郷どんに関するクイズを出してみたいと思います。


いきますよ。


実は、吉之助の腰にはいつも、ある小袋がぶら下がっております。


2話から、ずーっと大切にお腰に付けているものなのですが、


さてこの小袋の中には何が入っているでしょう??






わかりますか??



では特別に、ヒントいきますよ…


少しだけ↓

はい、


もう分かりましたかね?


正解は…


こちらです!


亡き殿からいただいたカステラの包み紙!


今日の放送でも出てきたので、分かった人も多かったかもしれません。


「Cangoxina(カゴシマ)」と書かれている字がだいぶかすれてきております。20年以上経ってますから、当然ですね。


お芝居でも滅多に袋から取り出すことはないですが、腰のこの小袋にはいつも本当にこの紙が入っているんです。


美術さんのこだわりでごわす。


これからどんどん大物になっていく吉之助ですが、心の中にはいつも斉彬公と、子供の頃の精忠組たちとの思い出が生きているのですね。



さぁ、来週はいきなりの「禁門の変」。


当時の日本が経験する、250年ぶりの本格的な戦です。


現在の日本でも、先の大戦からまだ73年。


その三倍以上もの平和な時間を享受してきた江戸時代の人たちにとって、どれだけの衝撃だったことでしょう。 


薩英戦争を知らぬ吉之助にとっても、視聴者の皆さんにとっても初めて経験する戦になることと思います。


そして…  ここでの経験が、この後吉之助を大きく変えていきます。


来週も何卒、観てくいやんせ。


チェスト!!

過去と現在(西郷どんこぼれ話27)

$
0
0
こんばんは。


鈴木亮平です。


すみません、今週はちょっとバタバタしておりまして、こぼれ話ブログが遅くなってしまいました。


さてさて、第27話『禁門の変』いかがでしたでしょうか?


撮影の途中には、この方がはるばる奄美大島から会いに来てくれましたよ。


鎧姿の吉之助と洋装(?)の愛加那。


血生臭い展開が続いていた撮影現場に、二階堂ふみちゃんが爽やかな癒やしの南風を吹かしてくれました。


それでは今週は、


去年僕が今回の戦の舞台になった蛤御門(はまぐりごもん)を訪れた時の写真を紹介したいと思います。



当時の銃痕が生々しく残る門



想像していたよりも小さな門で、ここであの有名な戦いが行われ、沢山の武士たちが亡くなったのだと思うと不思議な気持ちになりました。


そして、これは演じてみて気が付いたのですが、いくら武士として勇敢に振る舞っていたとはいえ、きっと内心はみんなドキドキだっただろうなと。


何しろおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの世代まで遡っても、こんな本格的な地上戦なんて誰も経験したことのなかった時代。


戦の装備も、新式の銃もあれば戦国時代の鎧兜で戦う人もいたりと、色んなものが入り混じっていたんですって。


興味深いですね。


しかし、この時期をきっかけに武器はどんどんと西洋化していき、日本の戦争も変わっていきます。


より強力に、より破壊的に。


そんな時代の中で、吉之助はどう生きていくのか。


どうか、見守ってくいやんせ。


ではでは。


次週もお楽しみに!

責任について(西郷どんこぼれ話28)

$
0
0
「気張ったのぉ」


最後の語りで初めて褒められました。


吉之助です。


日曜の西郷どん『勝と龍馬』いかがでしたでしょうか?


ついに吉之助が坂本龍馬、勝海舟と出会いましたね。


そして、慶喜との決別。


磯田屋で初めてひー様と出会った10年前。


「お前は嘘がつけない目をしている」


と言われました。


10年後、その慶喜公をこの目で騙し、袂を分かつことになろうとは、あの時誰が予想したでしょうか…


 

ところで、


僕は、この作品で吉之助として生きてきた中で、思うことがあるのです。


それは「『責任』ってのはすごいなぁ」ということ。


僕自身の体験からも来ているのですが、良くも悪くも大きく人間を変えるものだなぁと。


軍賦役」という役目を与えられ、大勢の部下の命を背負うことになった責任。

京の薩摩軍を任せられ、藩の運命、国の行く末を握る地位についたことの責任。

世間が抱く自分の虚像への責任。


実際の西郷さんが何を思われていたかは知る由もありませんが、


島での生活以降、吉之助が短期間で大きく変わり始めるのは、二度死線を彷徨い生まれ変わった事だけではなく、この責任というものが大きかったんじゃないかと、僕は感じました。


もちろん、その責任や地位を活かす人徳が、苦労をしてきた西郷さんには備わっていたことが大きいと思いますが。


晩年の西郷さんも「功績があったものには褒美を与え、人徳があるものには地位を与えよ(意訳)」という中国の言葉を語っていたそうですが、責任というものがその人に与える影響を、体験から知っていたのかもしれませんね。


なんて、


今日は少し固い話になってしまいました。


すんもはん。


来週の西郷どんは「三度目の結婚」


お話は薩摩の西郷家に帰ってきます。


何卒、お楽しみに!

大人同士。(西郷どんこぼれ話29)

$
0
0
第29話「三度目の結婚」


ご覧いただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか?


鈴木亮平です。


吉之助と糸。


色々あった大人同士。


決して情熱的な恋ではなくとも、これからゆっくりと、ゆっくりと夫婦の愛情を育てていきたいと思います。


…なんて間もなく、いきなり単身赴任状態になってしまいましたけれどもね(笑)


それにしても、幼馴染とその日から急に夫婦になるというのは、何だか妙な感覚でした。


告白されたあの日も、はるか10年以上前の話…



吉之助としましては、橋の上ではお互い笑うしかないような、気恥ずかしい思いになりました。


でも、最後に大声を振り絞って「チェスト」と叫んでくれた糸どん。


快活だったあの頃の糸どんが戻ってきてくれたような気がして嬉しく感じました。


二人の関係はまだまだこれから。


徐々に夫婦として、家族としての絆を作り上げていく二人を、どうか見守っていただければと思います。


もちろん愛加那たちのことも、いつかきちんと話し合わなければいけないですね。


そして今回、初めて吉之助の口から倒幕(まだ「討幕」ではなく)の思想が語られました。


時勢が違うとは言え、何年も前に同じことを口にしていた有馬さぁたちのことが頭によぎり、複雑な気持ちになったのを思い出します。



来週は『怪人  岩倉具視』


いよいよ鶴瓶さんが登場しますよ。


楽しく、少し風変わりな回になっているかと。


お楽しみに!



【おまけ】

一蔵どんの息子・彦熊役を演じているのは、「花子とアン」で息子の歩役を演じてくれていた遠藤颯(そう)くんでした!


久しぶりに会いましたが、相変わらず可愛すぎました…


「気付かなかった!」という方は、再放送で是非観直してみてくださいね。


それでは!

一蔵 VS 桂(西郷どんこぼれ話30)

$
0
0
こんばんは、鈴木亮平です。


西郷どん  30話  『怪人 岩倉具視』


楽しんでいただけましたでしょうか。


撮影現場では、鶴瓶さんの登場する日は常に笑いが絶えず、お陰でいつもよりさらに楽しい現場になっております。


そして今回、博打にはからきし弱い吉之助が描かれました。


弱いのはいいですが、まだまだ借金を抱える西郷家の長男としては、かなり痛い出費だったに違いありません。


岩倉様に手渡した袖の下は藩のお金ですが、財布から出した小銭は自分のポケットマネーですからね……



それから今回は、一蔵どんがズバッと刀を抜いたことにも驚きました!


昔から胃腸が弱くて剣はからっきしな一蔵どん。


「一蔵どん!いつのまにそれほどの胆力を!」と見直しましたが、相手は有名な剣客である桂小五郎さぁ。


岩倉様が止めてくれなければ悲惨なことになっていたかもしれません…


少しホッとしました(笑)


良かったね一蔵どん。



さてさて、


岩倉様を味方につけた今、来週から物語はいよいよ薩長同盟へ。


ということはあのお方、


坂本龍馬さぁが本格的に活躍し始めますよ。


いがみ合う薩摩と長州は、果たして倒幕への同盟を結べるのか。

キィーー!


お楽しみに!



【おまけ】

今日の一枚は、岩倉様の息子・周丸(かねまる)役の福山康平くんと。


実は福山くんとは、もう4度目の共演になります。


ベビーフェイスでいつ会っても変わらないですが、今年でもう二十歳になりました。


彼が気になった方は、ぜひ僕らが初めて共演した映画『予告犯』をご覧になってください。


面白いですよー。


ほいなら!

スタスタスタ(西郷どんこぼれ話31)

$
0
0

スタスタスタ

「ん?」

「勝さま?」

「わしじゃき!」

「坂本どの!」

「わしを買うてこれんかぇ」

「良か良か」

「わっはっはっ」

「日本の夜明けじゃき」
「チェスト!


薩長同盟(西郷どんこぼれ話32)

$
0
0
この度、無事長州と手を取り合い、薩長同盟を結ぶことができました。


皆様のおかげです。ありがとうございました。


ドラマ内でもあったように、この会談が行われたのは小松帯刀さんが滞在していた「お花畑屋敷」と言われるなんともメルヘンな響きの場所なのですが、実はその屋敷が京都のどこに建っていたのか分かったのは、たった2年前のことだそうです。


なんでも、新たな地図と資料が発見されたんだとか。150年経っても、まだまだ新発見があるんですね。


新発見といえば、最近の研究で薩長同盟が調印された時の写真が発見されたそうです。


それがこちら。


すみません。嘘です。


また加工してみました。


ツイッターにも載せたやつですね。すんもはん…



冗談はさておき、


幕末史の中での一大イベント薩長同盟。


このシーンは本当に皆で力を合わせ作り上げたシーンになりました。


個人的には、俊斎や大山さぁの「理屈ではない」憎しみの表現に強く心を打たれました。


薩摩と長州。


憎しみ合う2つの藩。


それでも、


藩同士がいがみ合っていたとしても、いざ人と人が出逢えば交流が生まれ、友情が生まれる。


今も世界中で、身の回りでも起こっていること。


憎しみか友情か。


それなら自分はどちらの感情を信じたいだろう。


吉之助の「いい加減にせんか!」というセリフは、昔も今も変わらない、そんな状況への自分なりの思いを込めてぶつけさせていただきました。


観てくださった方々、今週も本当にありがとうございました。



とはいえあくまで薩長同盟は、幕府という共通の敵がいるからこその軍事同盟。


薩摩も吉之助も、これから綺麗事だけでは済まされません。


一気に倒幕へと向かうストーリー。


来週は龍馬を再び薩摩へ迎え、吉之助は世界の覇者・大英帝国とも向かい合うことになります。


来週も、是非観てくいやんせ。


チェスト!



西郷どんの鉄砲(西郷どんこぼれ話 33)

$
0
0
西郷どん第33話『糸の誓い』、ご覧いただきありがとうございました。


いかがでしたでしょうか。


糸さんはご自分に子供ができたと知った時、どれほど嬉しかったことでしょうね。


前のお家に嫁いでいた時から、何年もそのことを気にし、苦しみ続けてきたわけですから。


全て女性の責任になってしまうこの時代、女性にとって苦しい時代でもありますね。


ちなみに、糸どんを演じる黒木華さんとは「花子とアン」「天皇の料理番」と三度目の共演です。


これまでの2回は2度とも義理の妹の役。


今回はついに夫婦の役になり、はじめは少し気恥ずかしい感じがありました(笑)


幼馴染の糸さんを急に妻として迎えた吉之助の心境と似ていたかもしれませんね。


さらに、イギリス公使パークスの奥様を演じられたハンナ・グレースさんも、「花子とアン」でスコット先生を演じておられたお方です。


久しぶりにお話ができて嬉しい時間でした。



そしてそして、


今週は坂本龍馬が襲撃された寺田屋事件も描かれましたね。


歴史に詳しい方はもちろんご存知でしょうが、この伏見の寺田屋は、有馬さぁが大山さぁたちと斬り合いになったあの寺田屋と同じ場所です。


短い時代に2つの大事件の現場になるなんて、すごいですよね。


余談ながら、事件後に坂本龍馬が残した手紙には、「嬉しかったのは、西郷吉之助が京の藩邸で襲撃のことを聞くやいなや、短銃に弾を込めて、伏見まで自分を助けに来ようとしてくれたことです」と書かれてあるそうです。


西郷さんにとって龍馬は本当に大切な人だったんだなと思うエピソードですし、僕は西郷さんがピストルを持っていたというのも意外でした。


藩の備品(?)かもしれませんが、ピストルといえば、やはり龍馬のイメージが強いからですかね。



さあさあ来週は、


吉之助の思いが「倒幕」から、武力による「討幕」へと変わっていく大事な回です。


幕末の大事件、大政奉還も。


いよいよ大詰めですね。


ここからは、西郷兄弟の話にもなっていきますよ。


来週も、是非観てくいやんせ。


チェスト。

SATOW(西郷どんこぼれ話34)

$
0
0
先週は、関西の台風、北海道での大地震と、大きな災害が起こってしまった週となりました。


被災地域にお住まいの皆様、大丈夫でしょうか。


インフラの断絶や家屋の被害等で大変な思いをされた方、今もされている方、どうかお気持ちを強く持ってください。僕達の気持ちは共にあります。


そして、不幸にもお亡くなりになられてしまった方々のご冥福をお祈り致します。



そして、


そんな大変な状況の中、西郷どん第34話『将軍慶喜』を観てくださった方々、ありがとうございました。


前回と打って変わってぐっと政治的な回になりました。


ついに斉彬公の「戦はするな」との遺志に背を向け、武力での討幕を決意した吉之助。


果たして吉と出るか凶と出るか。いよいよ、誰が正しく誰が間違っているか分からない幕末の最終期に入ってまいりました。


実は、僕は家系が高知に縁があるということで、昔から軽い竜馬ファンでして。


知らず知らずのうちに竜馬の目線から幕末史を見る癖があったのですが、今回の薩摩藩の目線から見た大政奉還は新鮮でした。


竜馬の人生においてはクライマックスである大政奉還も、吉之助らにとっては、ただの徳川の詭弁。


立場の違いから、すれ違っていく吉之助と竜馬。


来週は、いよいよ近江屋でのあの事件も描かれます。


是非、観てください。



ところで、前回からイギリス人のアーネスト・サトウさんが登場しましたね。


この「サトウ」さん、僕はてっきり日本に来てから日本風の名字に改名したのかと思っていたんですが、何と本名なんだそうです。


スラヴ系のお名前で、Ernest "Satow"と書くそうな。 


当時の日本人からすると、さぞかし覚えやすく親しみが湧いたでしょうね。ちなみに、もちろん日本名としても「佐藤」を名乗っておりまして、「佐藤愛之助」というそうです。これもまた、素敵な憎めないお名前ですね。


愛之助さんは日本が大好きになり、合計25年間も日本に住み、日本の女性との間に三人のお子さんももうけたそうですよ。



次回の西郷どんは『戦の鬼』


見逃せない回になっております。


歴史が決定的に動きます。


吉之助も、ある出来事から鬼モードへ。


国を変えると決めた者の、覚悟と成長。


それにより捨てざるを得ないもの。


そして何より、来週は竜馬とお龍さんが素敵です。


お楽しみに。


それでは、チェスト!

さらば龍馬(西郷どんこぼれ話35)

$
0
0
こんにちは。


鈴木亮平です。


今日は、何よりもまず、樹木希林さんのご冥福をお祈りしたいと思います。


いつかしっかりとご一緒し、勉強させていただきたいと願っていた大先輩でした。


その願いは叶いませんでしたが、スクリーンを通して沢山のことを教えていただき、感動を与えてくれました。


あなたの生き様を通じて僕たちは、生きる、演じる、ということの尊さを教わっているような気がしておりました。


樹木希林さん、長い間本当にありがとうございました。


どうか安らかにお休みください。



そして、


西郷どん第35話『戦の鬼』観ていただきありがとうございました。


いかがでしたでしょうか。


坂本さぁが襲われるシーンは、観ていてもなかなか辛くなるものがありました。


坂本龍馬、享年33才。


龍馬暗殺の真相は未だ謎に包まれている部分も多く、真犯人もはっきりとは分かっていません。ですが僕は、少なくとも吉之助と龍馬の友情は本物であったと信じています。


龍馬の訃報を聞いて、吉之助は何を思ったでしょうか。


斉彬様、月照様、左内どん、有馬さぁ…   これまで志半ばで命を散らしていった沢山の人の顔が浮かんだかもしれませんね。



龍馬の死をきっかけに「ほどほどではいかん」と走り出した吉之助。


一度走り出したら止まれない、戦という怪物。


果たして戦の鬼吉之助は、自らの心を封じ込め、その怪物を手懐けることができるのでしょうか。


次週の西郷どんは『慶喜の首』


篤姫様(天璋院様)も再登場致します。


お楽しみに!


チェスト!



【おまけ】

坂本龍馬の名前に関して、以前から「竜馬」ではなく「龍馬」ではないのかとご指摘を頂いておりました。


実は、お龍との混同を避けるためと、現代に合わせて新字体の「竜馬」と書いていましたが、今回から「龍馬」で統一させていただくことにしました。ご指摘ありがとうございました。


ちなみに、手紙では相手が読み方を間違えないように自分で「良馬」と書くこともあったんですって。


西郷さんもそうですが、当時の人たちの名前への考え方は面白いですね。


長くなってしまいました。


また来週!

命日(西郷どんこぼれ話36)

$
0
0
西郷どん第36話『慶喜の首』


観ていただきありがとうございました。


いかがでしたでしょうか。


今回は鳥羽伏見の戦いが描かれましたが、この頃になると武器だけでなく、侍たちの軍装も大きく変わって来ています。


一番の変化は、やはり「ズボン」が登場したことではないでしょうか。


このズボン、腰の部分だけ袴のように紐で結ぶデザインになっていまして、いわばズボンと袴のハイブリッド。


西洋と日本の文化が融合していて、当時の時代背景を感じられる衣装でした。


そして、


今週はついに西郷どんの最終章のポスターが解禁になりましたよ。


撮影は、8月の猛暑日に鹿児島の霧島連峰で行われました。


みんなでエッサホイサと山を登り、(実際はこの人数の3倍はいました)

途中休憩も挟みつつ、


山の上で着替えをして、瑛太くんと撮影場所へ。

しかし、なかなか良い光に恵まれず、


諦めかけた終了間際…


空一面を急に薄い雲が覆ったかと思うと、その雲が夕陽を受けて淡いオレンジ色に輝き出したのです。


その一瞬を逃さずシャッターを切った土屋カメラマン。


そんな苦労と一瞬の奇跡が生み出したポスターがこちら。


別の方向を向いて立つ二人の友。


「傷だらけの維新  二人が夢見た明日は、まだ遠く」


まさに、二人にとっての明治ですね。



さらに


本日は


西郷さんの命日。


いえ、西郷さんだけでなく多数の薩摩の偉人の命日でもあります。


午前中には鹿児島の南洲墓地でお墓参りをし、南洲神社の例大祭にも参加させていただき、その後東京のNHKへ。


午後からの西郷どんのリハーサルは、スタッフ・キャスト全員による黙祷で始まりました。


今週から、いよいよ撮影も大詰め。


天に恥じぬよう、西郷隆盛最期の日々を生きていきたいと思います。


それでは。



【追伸】

昨日のトークショーにご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。


皆さんから、抱えきれないほどの感動と勇気をいただきました。


このお土産を原動力に残りの撮影を駆け抜けます。


本当にありがとう!


桜島と黒木華どん

すっぴんアスリート

$
0
0

こんにちは、鈴木亮平です。


今夜から、TBSさんで新しい番組が始まりますよ。



『すっぴんアスリート』

毎週土曜夜11時24分から (本日の初回だけ11時54分から)

http://www.tbs.co.jp/suppinathlete/


世界で活躍するアスリートの、プライベートな素顔に迫るミニ番組です。


初回は、日本人で初めて100m走での9秒台に到達した桐生祥秀選手。



「世界で戦うアスリートも普段は普通の人間なんだなぁ〜」とほっこりしてもらえるように、毎回アスリートの方々の素敵な素顔を引き出していきたいと思っています。


放送がない地域の方や見逃してしまった方も、毎回放送終了後に番組が公式サイトにアップされるようですので、ぜひそちらでも見てみてくださいね。



そして明日は、先週台風で延期になってしまった西郷どん『江戸無血開城』の放送です。



これまでの吉之助の人生の集大成、革命編のクライマックスになっておりますので、こちらも是非観てください!



それでは、今夜『すっぴんアスリート』でお会いしましょう。


よーい、


どん!チェスト!

Viewing all 998 articles
Browse latest View live